刑訴規則199条の13第2項から考える日常会話

2018.10.24更新

 会話というものは,本来はキャッチボールであるはずなのですが,世の中には相手の反応を考えていないような会話をする人がいます。

 今日は,そんな世にも奇妙な物語です。

 

 

1.訴訟関係人は,次に掲げる尋問をしてはならない①-威嚇的または侮蔑的な尋問(刑訴規則199条の13Ⅱ①)

 

 この会話をする人は,基本的には私に対して敬意を抱いていない種類の方々です。それは,私が若かったり,まわりっくどい話をしたり,アクリル板に阻まれて心を開くことが出来なかったりするからなのですが,中には,弁護士という職業自体に憎悪を抱いている人もいます。経験的には,午後9時過ぎの飲食店でからまれる際によく見るタイプですね。

 

使用例

・「弁護士ってのはそんなに偉いのか。」

・「お高くとまってんじゃねぇぞ。」

・「朝日新聞読んでる奴なんてのはロクな奴がいない。」

・「これで示談できねぇってんなら他に何が出来んだよ。」

・「金がないから払えないっていうけど,あんたが本人の金をくすねてんだろ。」

 

 

2.訴訟関係人は,次に掲げる尋問をしてはならない②-すでにした尋問と重複する尋問(同199条の13Ⅱ②)

 

 これもなかなかに遭遇率が高いタイプです。しかし,みんながみんなわざとやっているわけではなく,本当に以前のやり取りを忘れてしまっていることもあるので,基本的には優しく接したほうが良いでしょう。私自身も最近物忘れが激しくなってきて,同じ話を何回もしてしまいます。まぁ,原因は酒の飲みすぎであるとわかっているので,まだ安心です。

 

使用例

・「弁護士費用っていくらかかるんでしたっけ。」

・「(1日おきに)現在の進捗状況を教えてほしいんですけど。」

・「不起訴になれば,事件自体がなかったことになるんですよね。」

・「(土日に電話を掛けてきて留守電に)先生いらっしゃらないんですか。」

・「弁護士のカドイさんお願いしたいんですが。」

 

 

3.訴訟関係人は,次に掲げる尋問をしてはならない③-意見を求め又は議論にわたる尋問(同199条の13Ⅱ③)

 

 最近悩まされているのはこのタイプです。傾向を探ってみたのですが,老若男女問わずこういう話し方をする人はいます。私自身がこういう質問を全くしないので,どういう気持ちで人に意見を求めているのかわからないのですが,何となく現実社会であがいているような印象は受けます。私は,特に社会に期待もしていませんし未来に期待もしていないので,人が何を考えているのか頓着がないのかもしれません。

 

使用例

・「そんなことおかしいと思いませんか。」

・「こんなひどい法律についてどう思いますか。」

・「彼女はどういうことを狙ってこんなことするのかねぇ。」

・「これはあてつけだわ。そうは思いません?」

・「人は神に創られたときから原罪を有しているのではないですか。」

 

 

4.訴訟関係人は,次に掲げる尋問をしてはならない④-証人が直接経験しなかった事実についての尋問(同199条の13Ⅱ④)

 

 この質問は,上の「意見を求める尋問」とも重複する部分があるのですが,誰かの立場になってものを考えるなんてことはフィクションです。だからこそ,「お気持ちはわかりますよ。」なんてことは極力言わないようにしていますし,実際他人の気持ちがわかるなんて言うことは一種のエゴなのではないかと思います。あと,弁護士だからと言ってすべての事件を扱ったことがあるわけではありませんので,過度の期待を抱くことも控えていただきたいなぁと思う次第であります。

 

使用例

・「先生の豊富なご経験からすると,どういう結果になりますでしょうか。」

・「実刑になる確率を教えてください。」

・「あなたが彼の立場だとしたらどう思いますか。」

・「無罪判決を勝ち取ったときはどんな気持ちでしたか。」

・「貸与金の返還そろそろ始まっちゃうよねぇ。」 

 

 

 

久々の投稿がこんな内容で申し訳。

投稿者: アダジオ法律事務所

問題演習2

2018.07.19更新

問題・次の事例を呼んで,設問に答えよ。

 

 

 横須賀市で仕事をしているT弁護士は,当初,港区新橋に本店を構えて,関東圏だけで数十店舗の支店を展開するというイノベイティブでインクレディブルな弁護士法人に勤務していたものであるが,世の中によく言われる(ごく一部の人間との)人間関係に悩み,「横須賀支店長」という看板を放り出し,「世捨て弁護士」として生きていくことを決めた。

 

 しかし,T弁護士は,それまでの間に十分な金額の開業資金を貯めることができなかったため,小中学校の友人が勤務する某家電量販店を訪れ,旧友であることを最大限に利用した結果,破格の値段で電話機やファックス付き複合機を購入することができた。このファックス付き複合機は,インクがすぐになくなってしまうことを除けば,印刷スピードや操作性において何ら問題がなかった。

 

 その後,開業から数年が経ち,上記ファックス付き複合機の部品の劣化が徐々に進行したことによって,近年,印刷時に白い筋が入るようになった。T弁護士は,だましだまし同ファックス付き複合機を使用し続けたものの,早晩,某ポルコロッソがミラノの工場に愛機の修理を出しに行く最中に某アメリカ人が操縦する飛空艇に撃墜される事態になることは火を見るよりも明らかだった。

 

 そこで,T弁護士は,最近話題の大容量インクタンクを備えた新型ファックス付き複合機を購入することとし,若かりし頃からよく通っている横浜駅西口にある某大型家電量販店を訪れた上,プリンター売り場にいる店員に対し,①事務所で使うのでカラーも含めて大量に印刷する必要があること,②ファックス機能が付いていることは必須であること,③ファックス番号を確実に打ち込むために,タッチパネルではなくダイヤルが付いていた方が好ましいことを告げた。すると,同店員は,上記①~③の機能をすべて充たしている機種(以下,「本件複合機」という。)を紹介してきたことから,T弁護士は,本件複合機の購入を決めた。また,本件複合機は,型落ちの機種だったため,他の複合機よりも価格が抑えられていた。

 

 その際,同店員は,T弁護士に対し,「結構かさばりますけど,持って帰りますか?」と尋ねた。T弁護士は,一刻も早くファックス付き複合機の更新を行いたかったし,また,修理がすっかり終わった自動車で来店していたこともあったことから,「車で来ているので,持てない重さでなければ持って帰ることにします。」と答えた。

 

 すると,同店員は,「少しお待ちください。」と言って別の場所から商品を持ち出してきたうえで,T弁護士に対し,「このくらいの重さなら持って帰れると思いますけど。」と告げた。T弁護士は,実際にその商品が入った段ボールを持って確認してみたところ,7kg程度であったため,購入後にそのまま持って帰ることにした。

 

 同店員は,商品に取っ手をつける作業を行った上で,T弁護士をレジに案内した。T弁護士は,クレジットカードで決済を行った上で,横浜駅西口地下駐車場まで商品を運び,修理が終わっている愛車のラゲッジルームに商品を乗せて事務所に戻った。

 

 T弁護士は,事務所に着くとすぐに商品が入っているダンボールを開封し,設置作業を進めることにした。商品保護のために取り付けられているテープ類を取り外し,インクタンクにインクを入れようとしたとき,T弁護士は,黒色インクの充填口しかないことに気付いた。そんなはずはないと他の部分を確認すると,ファックス時に使用するダイヤルはなく,そもそもモデムを差し込む場所もなく,ただのプリンター(以下,「本件プリンター」という。)であることが判明した。

 

 なお,その後,T弁護士は,同家電量販店と幾度もやり取りを行ったものの,結局一度も謝罪の言葉はなく,なぜこのような事態が発生したのかも不明なままであったが,本件複合機と本件プリンターの型番が似ていたこと,商品のダンボールには商品の写真がプリントされていたものの本件複合機と本件プリンターの外見が酷似していたことなどから,同プリンター売り場の店員が商品を持参する際に謝って本件プリンターのダンボールを持ってきてしまったものと結論付けた。また,本件複合機と本件プリンターの価格にほとんど差はなく,クレジットカード決済を行ったこともあり,T弁護士は,事務所でダンボールを開封するまでの間,本件複合機と本件プリンターが入れ替わっていることには全く気付かなかった。

 

 

設問1.上記事例におけるT弁護士と某家電量販店との間の法律関係及びその効力について,意思表示理論にも十分留意した上で,詳論せよ。なお,民法の一部を改正する法律(平成29年法律44号)にも言及すること。

 

設問2.その後,T弁護士は,本件複合機と本件プリンターを「交換」することで某家電量販店と合意したが,クレジットカードの決済記録を取り消すために,休日返上で横浜まで出向くことになった。T弁護士は,某家電量販店に対し,何らかの損害賠償請求をすることが可能か,論ぜよ。

 

設問3.T弁護士は,今回の事件について,愛車が壊れてしまったときよりもはるかにショックを受けているが,いまのT弁護士の感情について,300字以内で説明せよ。

投稿者: アダジオ法律事務所

「スタジオ法律事務所」宛の荷物はいまだに届く

2018.04.25更新

 またしても前回の投稿から長い時間が経ってしまいました。

 その間,大雪が降ったり,突然暑い日が続いたり,また急激に寒くなったり,今年の花粉量を楽しんでいたりしました。

 いまのところは,のどかな春でございます。

 

 

 さて,ゴールデンウイークが近づいていますが,「どこか旅行に行ったりしますか?」という問いに対しては,ここ数年「いや,近所をお散歩するくらいです。」と答えて,質問者を困惑させ続けています。

 実際近所をお散歩するわけですが,本当にただ歩き続けるだけで,どこかお店に入ったり,ご飯を食べたり,自撮りをしたりすることはありません。数時間歩き続けるだけです。

 ただこれは自分としてはかなり楽しいイベントなので,今年もやるかもしれません。あの遠回りしすぎて家まで帰ってこられないんじゃないかという焦燥感が「トロッコ」感をかきたてて尚一層興奮しますね。

 

 

 今日のメインイベントについては,ゴールデンウイークが近いので,何か楽し気な記事を書こうと思ったのですが,長らく触れてこなかった「アダジオ法律事務所」という名前の由来について語る日が来たようです。

 

 

 

 「アダジオ」とは,イタリア語の「adagio」のことです。「adagio」は,バレエ用語としても用いられることがあるようですが,私が意図していたのは,音楽用語としての「adagio」です。速度記号の中では,「アンダンテ」と「ラルゴ」の間の速さで「ゆるやかに演奏せよ」,テンポとしては遅い方に入ります。この「adagio」が日本語に訳されたときに,「アダジオ」と表記されるようになったと理解しています。

 私が前の事務所を独立して新た敷く事務所を開業しようと思った時に,特に考えていたことは「大量に事件を受任しない」ということでした。それは,いわば前事務所へのアンチテーゼなのですが,依頼者の方から電話がかかってきたときにすぐに誰だか把握できるくらいのサイズ感で事務所をやってみたかったということです。

 そのようなコンセプトで事務所の開業準備を始めたわけですが,弁護士会に事務所名を登録しなければならない関係から,何よりも優先して事務所名を決めなければならなくなりました。それで当初は,いろいろな名前を考えました。別にこれを言っても問題ないと思いますが,私はカタカナの事務所にしようと決めていたので,英語,フランス語,ドイツ語,ラテン語など様々な言語のいい感じの意味の言葉を探したのですが,検索してみるとどの言葉も,すでに法律事務所名や会社名に使われていたりして,なかなか事務所名を決められずにいました。

(ちなみに,「別にかぶっててもいいじゃん。」というご意見はあろうかと思いますが,私自身は人とカブることが大嫌いな性格なので,人のいないところ,やっていないところを探してさまよっていたわけです。)

 

 そんな中,あることで「アダジオ」という言葉にたどり着くわけですが,それには2つの出来事が関係しています。

 1つ目は,2012年に立原道造詩,西本龍太朗作曲による「混声合唱のための『アダジオ』」の初演に参加したことです。この曲は,長年神奈川県立横須賀高等学校で教鞭をとられ,2011年に急逝された湯川晃平(ゆかわ・あきひら)先生の追悼のために作曲された楽曲であり,私自身も約10年にわたって湯川先生から薫陶を受けた人間として,ステージに参加させていただきました。

 いま思えば,あの頃の私は人間生活を経験していないどこまでも青臭い存在で,その頃のことを思い出そうとすると少なからぬ痛みをわが身に想起させるのですが,この『アダジオ』を歌っていた時の記憶だけはなにかつきものが落ちたような,そんなカラッとした感情が残っていたのが印象的でした。

 2つ目は,宮崎駿監督作品「もののけ姫」劇中に登場する,久石譲作曲の「死と生のアダージョ」の存在です。私の人生の中で,人生そのものを変えたと言っていい作品群はいくつかありますが,その中でも1997年に公開された「もののけ姫」が私に与えた影響はあまりにも大きかったと思います。それまでの私の人生は,どこか曇った世界で見通しの悪い一本道を訳も分からず歩いていたようなものでしたが,「もののけ姫」を見てからは世界が晴れ上がって,初めて世界の形を認識したような実感を得たものです。

 その作品の中でも「死と生のアダージョ」は,私が特に気に入っている劇中曲であり,親にねだって買ってもらったサウンドトラックはCDが擦り切れるほど聞きました(まぁ,実際には擦り切れないんでしょうがこれは比喩です。)。その後,MP3形式のウォークマンが発売されてからは,歴代のウォークマンに収録し続け,いまでも私の手元のウォークマンには「死と生のアダージョ」が入っています。この曲も物語の終盤の暗澹たるシーンで流れていて,それ自体はあまりに悲しいシーンなのですが,映像の美しさと恐ろしさのせいなのか,ただただ曲に聞き入ってしまう凛とした曲です。

 

 こうして,私の中で一人一人の事件を丁寧に処理したい=ゆるやかに演奏するというコンセプトと「混声合唱のための『アダジオ』」及び「死と生のアダージョ」のイメージが一致した結果,「アダジオ法律事務所」という名前に決めたというわけです。(開業当時は,「アダジオ」という名の付く法律事務所も会社もなかったことも決めた理由としては大きかったと言えます。)

 なお,なぜ「アダージョ法律事務所」にしなかったのかといえば,字面だけ見ると「アヒージョ」と混同されるおそれがあるし,数年前に「アデージョ(艶女)」という少々品のない言葉が流行ったこともあって,日本人に発音しやすい「アダジオ」の方が良いのではないかと判断したからです。

 ただ,その結果として,ある宅配業者のおじさんは,うちの事務所に来るたびに「スタジオさん?」と聞いてきますし,ある広告でお世話になっている会社の担当の子からは「『ア』と『ス』って遠目だと似てるから(間違えられるん)じゃないですか?」というなかなかにパンチの利いた貴重なご意見を賜ったりと「アダジオ」の方もなかなか大変です。あと電話では絶対に聞き取ってもらえません。

 

 

 そんなわけで,エッジの利いた我が「アダジオ法律事務所」なのですが,今後どこかの事務所に吸収合併されない限りは,この名称を使い続けていこうと思っていますので,今後ともご愛顧のほどお願い申し上げます。

投稿者: アダジオ法律事務所

新年賀詞交換会

2018.01.26更新

 あけましておめでとうございます。

 

 本年もよろしくお願いいたします。

 

 えっ,もう1月も終わりそうなのに,何を言っているのかって?

 

 正月っていうのは,旧暦一月の別称ですから,1月いっぱいまでは正月です。

 

 開き直る前に内容のあるブログを書けって?はいはい,わかりました。

 

 

 昨年1年間を振り返って思うのは,結構いろいろ忙しかったなぁということでしょうか。いや,誰に聞いてるんだというツッコミは甘んじて受け入れますが,昨年のこととなると記憶がかなりあいまいになりますよね。それでは,あいまいな記憶に基づいて昨年1年間をまとめてみましょう。

 

 

1.成年後見事件の爆発的増加

 

 成年後見事件は,一昨年から担当していましたが,昨年は新件依頼がひっきりなしにあって,あれよあれよという間にかなりの数の案件を抱えることになりました。成年後見は,開始時が最も忙しい事件類型でして,キーパーソンから預金通帳を引き継いだり,各金融機関や年金事務所や地方自治体に後見届出をしに行ったり,不動産取引をやらされたり,申立人が原告になって訴えられたり,被後見人の入る施設を探したり,それはそれは目が回るほどの忙しさでありました。

 個人的に最も記憶に残っているのは,夏の良く晴れた灼熱地獄のある日曜日,葉山まで車を走らせて被後見人が借りていた家の鍵を返却に行った時のことでしょうか。大家さんの家にあがらせてもらったのですが,慣れない正座を5分しただけで足が完全にマヒしてしまい,大家さんがお見送りしてくれたのに車のアクセルをなかなか踏めないという楽しい事態に陥りました。

 あとは,市役所の各課を回る機会がたいへん増えたのですが,弁護士であることがわかると急激に態度が軟化する人と弁護士であることがわかっているのに態度がカッチカチのまま(むしろ不快感を前面に押し出してくる)人がいるということがわかり,とても勉強になりました。私個人の意見としては,べつにへりくだる必要は全くないと思いますが,こちらとしてはできる限り分かりやすく事案を説明しようと努力してますので,そういう意味で親近感とか好感とかを醸し出してくれるとお互い仕事がやりやすいのになぁと思います。

 

 

2.刑事事件のさらなる充実

 

 弁護士登録当初から刑事事件には比較的熱心に取り組んでいたと思いますが,昨年は,私選弁護があったり,本気の否認事件があったりと,私の刑事弁護人としての経験値が大幅に増えるような事件が多かったように思います。

 私選弁護のうち1件は,被害者の方との示談交渉で何度も冷や汗をかくという貴重な経験をしましたし,もう1件は,当番弁護士として出動して勾留却下決定をもぎ取った上で,不起訴処分まで手に入れるという我ながら出来すぎる結果を獲得することができました。

 否認事件は,取調べを担当した警察官や鑑識の警察官ら7名を証人尋問するというあまりにも壮大な内容となり,弁論要旨を書き始めたはいいものの12時間が経過しても書き終わらず,期日当日の朝7時半から事務所に詰めて2時間書きっぱなした結果,プリントアウトする時間ギリギリを残して何とか24枚書き終えたという熱の入りようでした。結果としては,満足のいくものではありませんでしたが,判決書自体も20枚という重厚な内容だったので,裁判官も真剣に向き合ってくれたことに感銘を受けました。

 ちなみに,内容が真面目過ぎたので少しティーブレイクすると,さすがの私でも刑事裁判の日に着ていく服には気を付けています。例えば,今日の服装は,青いチェックのスーツに緑と紫のチェック柄のネクタイに青と赤のツートンカラーのネクタイピンをして緑色のコートとレインボー色のマフラーを着用するという,字面だけ見ると最高にサイコな服装になっておりますが,刑事裁判の日は,黒かチャコールグレーのスーツに青か茶色のネクタイをして黒いネクタイピンをしています。なんだ,やればできるじゃない。

 

 

3.不貞慰謝料請求祭り

 

 世間は,週刊誌の記事に踊らされたり踊らされたことを恨みに思って逆切れしたりいろいろしておりますが,私のところにも不倫にまつわる相談が次から次へと舞い込んでまいりました。流行を肌で感じる機会など,地方都市横須賀に住んでいたらなかなか訪れないのですが,こと不倫に関しては都会も郊外も関係なかったようです。

 また,不貞慰謝料請求に関しては,訴える側も訴えられる側も双方相談に来るという盛況ぶりで,久しく浮いた話と縁のない私にとっては,「あー,一部の人間が恋愛を独り占めしてるから私にはお鉢が回ってこないのね。」と妙に納得する結果をもたらしました。案件としては,懐に攻め込まれている苦しいものもありますが,概ね当方の主張通りことが運びましたので,自分としても事務所の経営としても良かったのではないかと思います。世間の皆さんにはじゃんじゃんやっていただいて弁護士の事件数を増やしてもらいたいものですね。いや,冗談ですよ冗談。

 

 

 何か他にもいろいろとあったようなきがするのですが,今日はこんなところで。

 

投稿者: アダジオ法律事務所

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