法律相談の上手なお作法を上から目線で解説すると

query_builder 2021/12/06

 みなさま大変ご無沙汰しております。角井でございます。

 もうご無沙汰ネタはいい加減飽きたと思いますが,私自身も言わないと言わないで気持ちが悪いのでお付き合いください。当ブログは当職の盛大な自己満足空間です。

 

 さて,昔は注目度などを考えていろいろとネタを練っていた時期がありましたが,日々の業務に追われる今日この頃ではそんな余裕はありません。逆によくできた記事を書いていたら,「そんな時間があったら自分の事件をもっと早く処理しろよ。」という激おこメールが届くことでしょう。だから,常にやっつけ仕事になるのは仕方がないことなんですね。

 

 こうして白々しい布石を打った後にご紹介する本日のネタは,法律相談に関するものです。これまでに数限りない件数の法律相談を受けてきた身としては,相談者側の努力でより良い相談ができたんじゃないかと思う機会に度々遭遇します。そのため,今回は,超上から目線で法律相談における良し悪しを解説していこうと思っています。

 

 「いい話と悪い話があるんだけど,どちらから聞く?」と聞かれたら,やっぱり悪い話から聞きますよね。それはお前だけだって?まぁまぁいいから聞いてください。あと,書き始めたら分量が大変なことになりそうだったので超要約して話します。

 

 

法律相談におけるNG~前置きが長すぎる

 

 あるある過ぎて涙が出てくる話ですね。通常,市役所の法律相談は1コマ30分ですし,どこの事務所も「初回30分無料相談」と銘打つところが多いように,大抵の相談は30分で終了します。30分じゃ短いように感じるかもしれませんが,内容がギュッと詰まった30分は意外に長く感じるものです。

 

 この30分の内訳を説明すると,①相談者による事案の解説10分,②弁護士による補足の聴き取り10分,③弁護士による解説10分くらいの割合がちょうどよいように思います。この点,②と③の割合は多少変動するかもしれませんが,①相談者の話が10分を超えるようでは明らかにしゃべりすぎです。だって弁護士の意見聞きに来たんでしょ。

 

 この点,相談者の話が10分を超えてしまうケースにはいろいろありますが,よくないと思うのが,「自分や家族の来歴を語りだす」「持ってきた資料を朗読し始める」「弁護士に一般的な意見を聞く」といった事案です。ご自身の生まれや学歴や娘の結婚相手の就職先は相談と関係ありませんよ。持ってきた資料を朗読するのであれば資料にした意味がありませんよ。この国の行く末(例えば少子高齢化社会)が心配なのはわかりますが,そういう話は国会議員さんにするかネットでしてくださいよ。

 

 この前置きが長すぎるという問題を解決すれば,結構な割合で充実した法律相談になります。弁護士ばかりがしゃべるのもどうかと思いますが,自分一人でしゃべりすぎて30分経過したあげくに「時間が短すぎるよ。延長できないの?」とか聞く残念な大人にならないようにしましょうね。

 

 

法律相談におけるGOOD~事案の要約書や時系列表の作成

 

 これは本当に助かりますね。法律相談のときには,事案に関係するすべての資料をお持ちいただきたいのですが,それとは別に事案の内容や時系列がまとめられた手作りの資料をお持ちいただけると大変ありがたいです。弁護士にとっては初めて聞く事案ですので,耳だけで聞いていてもどうしても理解できない部分が多々あります。そのとき,事案が適切にまとめられた資料をお持ちいただけると涙が出るくらい嬉しいものです。

 

 これについては,特に自治体における法律相談で資料をお持ちいただける相談者の方が多いように思います。きっと口を酸っぱくして言われているんだと思いますが,短い時間で事案を把握するのに重宝しています。ちなみに,持ってきた資料を全部声に出して読み上げる必要はありません。要点のみ教えていただければ十分です。読み上げてしまうと上記残念な大人になってしまうのでお気を付けください。

 

 時系列表の作成も大変ありがたいです。弁護士は実際に自分自身が経験しているわけではないので,事案の前後関係がすぐには理解できません。そのため,どういう流れで事態が進行していったのかがわかるとより早い時間で事案を把握することができます。

 

 また,質問事項をあらかじめまとめてきていただけるのも比較的良いことかと思います。ただし,その質問自体が適切かどうかという問題がありますし,事案によってはもっと一般的な内容をお話しした方がよい場合がありますので,一概に良いとは言えないところがなんとも難しいところです。そのため,どうしても聞いておきたい質問があってそれを忘れたくない場合にはメモしてきていただいた方がよいですが,特にこだわりがないのであれば弁護士に任せてしまった方がよいかと思います。

 

 

 そんなこんなで結構な分量になってしまったんじゃないでしょうか。いやぁ,ブログを書くのってやっぱり難しいですね。私事ですが当HPが微妙にリニューアルされたことにお気づきでしょうか。事務所の営業時間と当職の名前の表記がこっそり変わっております。

 

 年内にもう一回程度更新ができるように頑張ります。今年もあとわずかですが,宜しくお願いいたします。

投稿者: アダジオ法律事務所

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弁護士 角井 駿輔

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