語弊を怖れずに言えば
2017.11.07更新
私は,「弁護士」という仕事をしていますが,世間様からの印象がとにかく偏っています。
どうにかしたいものだと思い続けて早3年以上が経過していますが,いまだに解決策を見いだせないままです。
早速,弁護士に対する発言良くあるやーつを見ていくことにしましょう。
1.「お金持ってるでしょ」
はい。こういう発言する人の近くには寄りません。
2.「モテるでしょ」
はい。こういう本気で言っているんだかひがみで言ってるんだかわからない人とも仲良くしません。
3.「弁護士とか言ってても偉そうにしてるだけで大したことないよね」
まず言いたいのは,私がいつ偉そうにしていたのかということです。
いや,待てよ。自分自身のことじゃなくて「弁護士」さんのことか。確かに,「弁護士」さんの中には偉そうにしていた人もいるかもしれないなぁ。
しかし,こういう発言をする人は自身の個人的感情が入り込みすぎています。
この発言の前提には,「弁護士は偉そうにしている」という部分と「思っていたほど大したことない」という部分の2つの部分が存在します。
「弁護士は偉そうにしている」という部分について,昨今では,偉そうにしている先生はほとんど見当たりません。いまだに偉そうにしている先生は本当に偉い先生なので問題ありませんし,本当に偉いのであれば「偉そうにしている」とは表現しません。そうすると,「偉そうにしている」という部分は,観察者による歪んだ主観が多分に含まれてしまっています。
次に,「思っていたほど大したことない」という部分は,個人の潜在意識の中で弁護士に対する過分な期待を持っていたものの,現実は思っていたほどの成果は挙げられなかったという意味にとるべきでしょう。この意見には,従前弁護士に対する憧れのような感情を抱いていたところ,何らかの原因によってそれが裏切られてしまった事態を意味しているのではないでしょうか。少なくとも,私がこのセリフを面と向かって言われた際の感想は同様のものです。
4.「いつもは汚れ仕事なんてやらないのに大変だね」
これは,上記3とは逆方向のベクトルです。弁護士に対するある種の尊敬を抱いていただいていることはうれしいのですが,実社会の中ではまだまだ若手と言われても仕方のない年齢であるにもかかわらず,弁護士というだけでまるで腫れ物に触るかのような扱いです。これは寂しい。
また,東京の一等地でオフィスビルを見下ろしながら午後のティータイムを楽しんでいる先生にはわからないかもしれませんが(あくまでイメージですのでそんな弁護士はいないと思いますが),潮風で鉄柵がすぐに錆びてしまう土地で弁護士をやっている身からすれば,弁護士の仕事というのはそんなに優雅なものではありません。よくわかりませんが,私のカバンはとても重いです。毎日のように背負っていたら,スーツが擦り切れてしまいましたとさ。やっぱスーツは作業着だと思って買わないとダメですよね。靴もすぐ靴底がはがれちゃいます。いまの靴は,アロンアルファでとめて使い続けてます、
まぁ,私が言われるセリフは大体上の4つのどれかだと思います。
【番外編】
5.「法律の条文って全部覚えてるんですよね!!!」
回答は皆様の想像にお任せします。
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