アピってなんぼの人生
2017.04.30更新
期せずして9連勤を達成している今日この頃,連休で道が混んでいることがこんなに腹立たしく思ったことはありません。
裁判所の決定が出るまでの間,しばしお付き合いください。
最近こんなお電話をいただきました。
「先生のHPを拝見したところ,交通事故に注力されているとのことでしたので(以下略)。」
えーっとですね。こんなことを申し上げるのは気が引けるのですが,正直に申し上げます。
別に交通事故に注力はしておりません。
もっと言えば,離婚に注力しているわけでもありませんし,相続に注力しているわけでもありません。
非常に雑多な事件を扱っておりますので,何か特別な分野に特化しているわけではありません。
これは,ホームページの作成上仕方がないところがあるのでしょうが,私自身はセールストークをすることが好きではありません。
ましてや,「○○の事件は重点的に取り扱っております。」とか,「○○の事件をお任せいただければ必ずお力になれます。」というセリフはたぶん言ってこなかったと思いますし,今後も言うつもりはありません。
私の使命は,甘い見立てで危うい橋を渡りそうになるよりは,石橋を叩くようにアドバイスすることだと思っています。
私の事務所は,市街地の中心部にあるわけではありませんし,郊外にあるくせに近くに駐車場がない点は皆様にご負担をおかけして申し訳ないと思っておりますし,事務所自体がまんま民家でさらに靴を脱がないと上がれない作りになっていて心苦しく思っておりますし,競争力という意味でははなはだ脆弱であると自覚しています。
さらには,いつまで経っても大人の風格が出てくる様子がありませんし(体が大きくなっているのは自覚しています。),日本の最難関大学を出ているわけでもありませんし,笑ってないのに笑っている風に見えて闘争心がないように思われるのも知っています。
では,私がアピれるところは何か。
それは,「弁護士相手だからって全然緊張しなくていいんだよ。」ということです。
私の人生は運と愛嬌だけで乗り切ってきたところがありまして,少なくともピリピリした空気を出すことはめったにないと思っています。
弁護士の先生は優秀すぎるせいで,どうしても抜身の日本刀みたいになってしまうことがありますが(私自身もビビってしまうことが多々あります。),私はちゃんと鞘に納めてますのでご安心ください。
そんなこんなで,先程連絡がありました。
勾留請求却下です。
検察官は準抗告しないそうです。
いえーい。
当事務所は,刑事事件に注力しております。
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